2010年 05月 05日

Spring Exercise その1

 今週、来週はテスト週間。3つ試験があるが、正直そんなにキツくなさそう。こちらの試験問題はそもそも「落とす」ための試験ではないので、過去問解いて理解しておけば大変なことにはならないだろう。

 それよりも先週、先々週の"Spring Exercise"が大変だった。

 ケネディスクールでは毎年1年間の最後の総仕上げとしてSpring Exerciseを行っている。領域横断的なテーマの下、集中講義を行い、1) 簡単な政策メモの作成、2) 政府高官を想定したグループブリーフィングを学生に課す。もう13年続いているらしい。これまでの、気候変動や食糧問題、新型インフルエンザ対策などがトピックとして扱われてきた。

 さて今年はいったい何のテーマなのか。Spring Exerciseが近づくにつれ学生間でいろいろ噂が流れた。過去に同じトピックが繰り返されたこともあったので、今年もまた気候変動なんではないかという声も聞かれた。

 そしてSpring Exercise当日、200人の学生が一同に開始、教授が話し出す。「今年のテーマは」と教授が切り出したところでネイティブの学生が一斉に机をたたき出した。教室前方の大きなスライドにトピックがデカデカと映し出される。"Spring Exercise 2010: The Evolving US-China Relationship"。文字の下には、毛沢東とニクソンが握手している写真と胡錦濤と、オバマが握手しようと歩み寄っている写真が並んでいる。
 個人的には大ヒットのテーマである。気候変動なんて来られたら貢献のしようもないけれども、これならなんとかなるかもしれん。一方、トピックがわかった瞬間のアメリカ人学生の反応はあんまり芳しくなかった。ここ1年通じて感じたことだけれども、やはり一般のアメリカ人学生は海外に興味があまりない。中国人はどんな顔してるかな、と思って仲のいい中国人を探すと、苦笑いしてる。ま、そりゃそうか。

 早速中国関連の講義が始まる。
 最初は、Tony Saichという教授の中国政治の概論の講義。1970年代に中国にいたことがあるらしい。そういえば中国人開催のイベントに行ったときに彼もいてスピーチしてたな。彼の話のポイントはいろいろあってここにすべて書くのは難しいのだが、
 ・ 昨今の経済危機を中国は比較的浅くかつ早く抜け出した。これが自分の国に対するプライドを高
  めている。
 ・ 経済成長の結果、個人の自由や欲求を重視する傾向が強まっている。ただしこれが政治的な民主
  化につながるかどうかはよくわからない。
 ・ 中国政府は、もともと権威主義的政府だったが、経済成長と国民の心理の変化を受け、ポピュリズ
  ム的権威主義となっている。
 目からウロコというような話ではなかったけど、最近の情勢も踏まえて中国に関する情報を整理してくれる講義だった。
 次がNick Burnsの講義。08年まで国務次官していた人らしい。彼の話のポイントは
 ・ 中国は将来アメリカの地位を脅かすかもしれない
 ・ しかし現時点でその意思はない
 ・ 米国は、中国をソ連のように封じ込めることは得策ではない
 ・ ソ連と違い、中国とアメリカは経済的に深く結びついてしまっている
 ・ 今後は、中国との関係を積極的に深めて、中国が国際社会でもっと前向きな責任を果たすように
  促していくべき
・ 中国が将来アメリカの地位に挑戦してくるかもしれないという可能性を踏まえ、アメリカは軍事にお
  ける比較優位を保つべし
 といったところ。中国の封じ込めは無理があるという話の中で、チェイニーとかボルトンを批判していた。いかにも政府高官経験者らしい話。

 ここで午前の講義終了。Spring Exerciseの資料が配布されるというので別の部屋に取りに行く。ファイルをもらっておどろく、総ページ数1191ページ。「あ、これは読めないし。読まなくてよさそうだな。」と直感する。

 午後には、国務省の現役の官僚と中国大使館の公使からの講義があった(続く)。
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# by cam_charles | 2010-05-05 05:25 | 大学院授業(10春)
2010年 03月 12日

平均90!?

 先週、今週と中間試験が何個かありました。本日そのすべてが無事終了し、春休み突入!一週間だけで、しかも休み明けにレポートもあるので、あんまりのんびりできないのですが(泣)、ようやくこれで一息といったところです。
 それはさておき、今日は先週受けた統計の中間試験の結果がかえってきたのですが、85点でした。英語で答案を書くとどうしても書きたいことの8割くらいしか書けない上に、ケアレスミスもあったりしたので、それを差し引けば、個人的には満足な結果なのですが、問題は平均点。なんと90点を越えているのです。先生曰く「今年のクラスの出来は間違いなく過去最高。正直どうしてこんなにいいのかよくわからない。」とのこと。
 実はこの台詞を聞いたのは初めてではありません。先学期、何人かの教授からも同様のコメントがありました。
 この現象、不況の結果、大学院に流れる若者の数が増えて、各校で競争率が跳ね上がったのが大きく影響していると考えるべきでしょう(留学生はおそらく留学生枠があるはずなので、この仮説があてはまるのは、ネイティブの学生だけだと思われます)。
 就職活動に励みつつ、学業も手を抜かずにこなすというのはなかなかできることではないと思うのですが、大学で見かける彼らの顔はいたって平和そのものです。もともと優秀だということもあると思うのですが、まあ彼らにとってはごく当たり前の苦労ということなのでしょう。日本の高校生が受験前でも意外とあっけらかんとしてるのと似たようなものではないかと。
 
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# by cam_charles | 2010-03-12 10:11 | 大学院授業(10春)
2010年 02月 26日

仕事探し

 やれやれ、一ヶ月以上も更新を怠ってしまった。
 子育てと勉強の両立というのはやっぱり忙しかった。お風呂入れたり、離乳食食べさせたり、夜中に寝かし付けたりしてると、自分の時間がどうしても細切れになってしまう。気持ち的には家族がいる方が断然安らぐので、勉強のパフォーマンスはトントンになるのだが、それ以外のことをする時間をみつけるのがなかなか難しい。

 今学期は、ミクロ経済、経済統計、アメリカ政治、金融市場規制、マクロ経済と5つ講義を取りました。その中でもアメリカ政治の講義は、アメリカ人にも人気のコースらしく、授業中はかなりの熱気。憲法の概説からはじまり、議会、大統領、裁判所と一通りの制度を概観した後は、最近の事例を使って、政治のダイナミクスを学びます。
 グループ発表なんかもあるので、他のアメリカ人学生とも授業以外の時間で集まることがあるのですが、その際にわかったのが、他の学生は僕と同じかもしくはそれ以上に多忙だということ。みんな1年目からいろんな会社の面接に行きまくっているのです。ビジネススクールやロースクールと違って、やはり就職活動は厳しいようです。失業率10%というのも不利な状況に拍車をかけているのは間違いないでしょう。

 
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# by cam_charles | 2010-02-26 11:23 | 日々の出来事
2010年 01月 25日

誘惑

 赤ん坊の笑顔の裏にはけっこう下心が満載です。
 勉強している背後で、ワーワー泣いてるので、気になって振り返って目が合うと、向こうはニヘラッと笑います。あまりにその笑顔がかわいいのでつい抱き上げてしまうのですが、この段階で明らかに先方の作戦勝ち。己の心の鍛錬不足を感じます(笑)
 コシノ三姉妹の母の小篠綾子は、うしろで子供がどれほど泣き叫ぼうと、決してミシンを止めることがなかったそうです。ちょっとは見習わねば。
 
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# by cam_charles | 2010-01-25 12:50 | 日々の出来事
2010年 01月 20日

家族合流

 本日ついに日本から妻子が合流しました。日本を離れる二日前に生まれた息子は、たった半年で8キロを超える大きな赤ちゃんに変身していました。ようやくはじまる家族三人の生活、勉強との両立は楽ではないとは思いますが、楽しんで頑張っていきたいです。みなさま引き続きよろしくお願いいたします。
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# by cam_charles | 2010-01-20 14:02 | 日々の出来事